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オフィス移転の際のチェックリストを紹介!時系列でやるべきことをチェック|Vol.5

オフィス移転の際のチェックリストを紹介!時系列でやるべきことをチェック|Vol.5

2025年10月8日

オフィス移転は、企業の成長や働き方の多様化に対応するための大きな転換点です。しかし、物件の選定から内装工事、各種インフラの手配、官公庁への届け出まで、そのプロセスは多岐にわたり、総務・人事担当者には膨大な業務負荷がかかります。「何から手をつければいいのかわからない」「手続きの漏れが心配」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、オフィス移転を円滑に進めるための全体スケジュールや、各フェーズにおけるチェックポイントを詳しく解説します。自社の状況に合わせた最適な移転計画を構築するためのガイドとしてご活用ください。

オフィス移転は、単なる引っ越し作業ではなく、社内の各部署と連携しながら進める重要なプロジェクトです。
特に中心的な役割を担うのが総務部門です。総務部の具体的な業務内容については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
『総務部の仕事内容とは?オフィス管理・文書管理からDX時代の役割まで徹底解説』

1. オフィス移転の全体スケジュールとタイムライン

オフィス移転を成功させるためには、一般的に移転予定日の6ヶ月〜7ヶ月前からの準備が必要です。規模や目的によっては、1年以上前からプロジェクトを立ち上げるケースもあります。まずは、移転までの大まかなタイムラインを把握し、いつまでに何を終わらせるべきかの全体像を掴みましょう。

【結論】: 移転準備は「解約予告の提出」と「新物件の選定」を並行して行う初期段階が最も重要です。ここでの遅れは全体のスケジュールに波及します。

– 移転プロセスの4つのフェーズ
・移転検討期(6ヶ月〜5ヶ月前):目的の明確化、予算策定、現オフィスの解約予告、新物件の選定
・設計・手配期(4ヶ月〜2ヶ月前):レイアウト設計、内装・インフラ業者の選定、引越し業者の選定
・実務・直前期(1ヶ月前〜前日):各種実務作業、社員への周知、荷造り、現オフィスの原状回復手配
・移転後・手続き期(移転後〜2週間以内):新オフィスでの業務開始、官公庁への各種届出

– 自社主導か、外部コンサルタントの活用か
移転プロジェクトを総務部などの社内リソースだけで回すのか、あるいは移転専門のコンサルティング会社やプロジェクトマネジメント(PM)会社に委託するのかは、最初の大きな判断軸となります。社内リソースの空き状況や、移転にかけられる予算に応じて、最適な体制を選択することが推奨されます。

まず最初に必要なのが、オフィス移転の「目的」や「ゴール」を明確にすることです。業績拡大に伴う人員増加への対応、立地の改善、コスト削減、リモートワーク対応強化など、理由は企業によって異なります。

目的が曖昧なまま進めると、物件選定やレイアウト設計に一貫性がなくなり、後々のトラブルにつながります。そのため、経営層と連携し、移転の背景や求める結果を文書化して全体で共有しましょう。

また、目的に応じて優先事項も変わるため、「何を重視するのか(アクセス・コスト・働きやすさなど)」もこの時点で明確にすることが重要です。

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2. 【6ヶ月前〜5ヶ月前】移転検討期:目的の明確化と物件選定

この時期は、移転プロジェクトの「背骨」を作る重要なフェーズです。ここが曖昧なまま物件選定に進むと、移転後に「思っていた効果が出なかった」という事態に陥りかねません。

– 移転目的の定義と予算の策定
まずは「なぜ移転するのか」を明確にします。「人員増加に伴う拡張」「テレワーク普及による縮小・コスト削減」「ブランディングや採用力の強化」など、企業によって理由は様々です。目的によって、求める物件のエリアや設備、予算の配分が大きく変わります。

– 物件選定の判断軸と契約時の注意点
新オフィスの物件を選ぶ際は、以下の要素を総合的に比較・評価します。
・立地・アクセス:社員の通勤利便性や、クライアントへの訪問のしやす。
・ビル設備・セキュリティ:耐震基準、電気容量、空調システム、24時間出入りの可否
・コストバランス:賃料、共益費だけでなく、保証金(敷金)や更新料、フリーレント期間の有無

– 注意すべき「解約予告」と「原状回復」
現オフィスの賃貸借契約書を確認し、「解約予告期間(一般的には6ヶ月前)」を把握する必要があります。新物件の契約時期と現物件の解約時期が重複すると、二重に賃料が発生する期間が生じるため、タイミングの調整が不可欠です。また、原状回復工事(オーナー指定の業者が行う「B工事」であることが多い)の範囲と見積もりについても、この段階で早期に確認しておくことがトラブル防止につながります。

3. 【4ヶ月前〜2ヶ月前】設計・手配期:レイアウト設計とインフラ整備

物件が確定したら、新オフィスの中身を具体化していくフェーズに移ります。

– 業者の選定(デザイン・内装・インフラ)
オフィスの内装デザインや、電気・LAN・電話などのインフラ工事を行う業者を選定します。複数の業者から相見積もりを取る(コンペ形式)のが一般的いますが、価格だけで判断せず、「こちらの意図を汲んだ提案をしてくれるか」「オフィス移転の実績が豊富か」を軸に比較することが大切です。

– レイアウト設計とワークスタイルの検討
新オフィスのレイアウトは、今後の企業の働き方を決定づけます。
・固定席スタイル:従来の部署ごとのデスク配置。メンバー間の連帯感や業務管理がしやすい
・フリーアドレススタイル:
席を固定せず、自由な場所で働く。省スペース化や部署間コミュニケーションの活性化に有効
どちらが最適解かは、自社の職種(在宅勤務率、外勤の多さなど)や企業文化によって異なります。業務効率を最大化できるバランスを模索することが求められます。

– IT・通信インフラの計画
インターネット回線や電話回線の引き込みには、手配から開通まで1ヶ月〜2ヶ月以上かかるケースがあります。特に光回線の新設や、特殊なサーバー環境の移行が必要な場合は、早期にキャリアやベンダーへ相談し、移転当日に「ネットが繋がらない」という最悪の事態を防がなければなりません

4. オフィス移転1か月前までに完了しておきたい実務作業

現在利用しているコピー機、複合機、ウォーターサーバー、清掃サービス、セキュリティ契約などの変更・解約・新規手配を進めます。リース契約の機器がある場合は、移転先への移設手続きや、リース会社への事前連絡を忘れないようにしましょう。また、郵便物の転送届(郵便局への提出)もこの時期に行っておくとスムーズです。

– 引越し作業の詳細プラン策定と説明会の実施
引越し業者とともに、具体的な搬出・搬入スケジュールや、荷物のタギング(色分けラベルによる配置場所の指定)ルールを決定します。什器やパソコンなど、精密機器の取り扱いに関する段取りも確定させます。

– 社員への移転案内と業務マニュアルの整備
新オフィスへの移転に伴い、社員一人ひとりの働き方や通勤経路、日々の業務フローにも少なからず変化が生じます。社内の混乱を避け、移転後すぐに全社がスムーズに稼働できるよう、この時期に社員への丁寧なアナウンスと新しい業務マニュアルの整備を進める必要があります。
・移転スケジュールの周知と各自のタスク明確化
荷造りの開始時期、私物の持ち帰りルール、移転前後の出社制限(テレワーク推奨期間など)を全社に共有します。特にデスク周りの書類や備品の梱包は個人の作業となるため、明確な期限を設けてアナウンスすることが大切です

・新オフィスでの利用ルールの策定
フリーアドレスを導入する場合の席のルールや、会議室・共有スペースの予約方法、複合機・セキュリティカードの使い方など、新環境での運用マニュアルを作成します。
引越し業者とともに、具体的な搬出・搬入スケジュールや、荷物のタギング(色分けラベルによる配置場所の指定)ルールを決定します。什器やパソコンなど、精密機器の取り扱いに関する段取りも確定させます。

・通勤・動線の確認
新オフィスの所在地、最寄り駅からのルート、ビルへの入館方法(セキュリティゲートの通過手順など)を事前に共有し、移転初日の朝に社員が迷わないよう配慮します。

・緊急時・BCPマニュアルのアップデート
避難経路や防災備蓄品の保管場所、災害発生時の連絡体制など、新オフィスのビル環境に合わせた安全管理マニュアルを整備し、配布・周知を行います。

公益社団法人日本食品衛生協会様のお取り組み事例はこちら

5. 【直前〜当日・移転後】最終仕上げと官公庁への手続き

いよいよ移転の当日、そして移転後の各種法的手続きのフェーズです。

– 移転直前・当日の動き
直前には、全社一斉の荷造りと最終的なゴミの分別・廃棄を行います。当日は、旧オフィスでの搬出立ち合いと、新オフィスでの搬入・レイアウト配置立ち合いに分かれ、指示出しを行います。パソコンなどのIT機器の設定や、ネットワークの開通確認は当日〜翌日にかけて最優先で行います。

– 移転後の各種届出(法務局、税務署など)
移転が完了した後も、総務担当者の仕事は終わりません。法律で定められた期間内に、以下の官公庁へ名称・所在地変更などの届出を行う必要があります

提出先 主な手続き・届出書名 提出期限(目安)
法務局 本店(移転)登記申請書 移転後2週間以内
税務署 内国法人異動届出書、給与支払事務所等の移転届出書 移転後速やかに
都道府県税事務所 法人異動届出書 自治体による(速やかに)
労働基準監督署 労働保険所在地変更届 移転後10日以内
公共職業安定所 雇用保険事業主・事業所各種変更届 移転後10日以内
年金事務所 健康保険・厚生年金保険適用事業所名称変更届 移転後5日以内
警察署 自動車保管場所証明申請(社用車がある場合) 移転後15日以内
消防署 防火対象物使用開始届出書、防火管理者選任届出書 移転前後速やかに

これらは法的な義務であり、期限が短いものもあるため、事前に必要書類や添付書類(履歴事項全部証明書や賃貸借契約書の写しなど)を確認し、スケジュールに組み込んでおく必要があります。

6. 自作チェックリストと専門アウトソーシングの比較

オフィス移転のタスク管理について、「Excelなどで自作のチェックリストを作って管理する」方法と、「移転専門の業者やコンサルタントを起用して進める」方法の2つがあります。自作管理と市販サービスや専門会社の活用では、効率性とリスクヘッジの観点で大きな違いが生まれます。

– 自作チェックリスト(Excel・スプレッドシート等)による管理
・メリット:
コストがかからない。自社の状況に合わせて自由にタスクを追加・変更できる
・デメリット:
手続きの漏れやスケジュールの見落としが発生しやすい。担当者の経験値に依存するため、属人化しやすい
・向いている企業:
移転規模が比較的小さく(社員数数十名程度)、過去に移転経験がある担当者が在籍している場合

– 専門業者のアウトソーシング(プロジェクトマネジメント等の活用)
・メリット:
プロのノウハウに基づいた確実な進行が可能。業者選定の手間や、内装・インフラの調整を一本化できるため、担当者の業務負担が激減する
・デメリット:
マネジメント費用などの外部コストが発生する
・向いている企業:
拠点統合や大規模な移転、社内に移転のノウハウを持つ人材が不足している場合
自社でどこまでリソースを割けるかを客観的に評価し、部分的なアウトソーシングを含めて検討することが、結果的に移転全体のコストやリスクを抑えることにつながります。

7. オフィス移転を成功に導く「文書管理」の落とし穴と解決策

オフィス移転において、多くの企業が見落としがちなのが「大量の紙書類の取り扱い」です。新オフィスをフリーアドレス化したり、縮小移転によってコストを削減しようとしたりしても、段ボールに入った大量の保管書類がそのまま新オフィスへ運び込まれてしまえば、スペースが圧迫され、移転の目的そのものが形骸化してしまいます。

移転のタイミングは、社内のペーパーレス化や不要な書類の削減(スマート化)を進める絶好のチャンスです。

専門会社SRIが提供する「ワンストップサービス」という解決策
文書管理の一筋の専門会社であるSRIでは、オフィス移転やレイアウト変更に伴う書類の整理・削減から、その後の運用までをトータルでサポートする「ワンストップサービス」を提供しています。単にシステムを導入するだけでなく、デジタルと物理(アナログ)の両面から、お客様ごとにカスタマイズした解決策を提示できるのが強みです。
・現状分析・ファイリングコンサルティング

どの書類を電子化すべきか、どれを現物保管すべきか、ルール作りからサポート。オフィス内の書類量を適正化し、新オフィスの省スペース化(賃料コスト削減)に直結させます。
・スキャニングと電子閲覧(オンデマンド電送)

過去の重要書類を高精度にスキャニングしてデータ化。また、倉庫に預けた原本が必要になった際も、必要なページだけを迅速にスキャンしてWEB上で届ける「オンデマンド電送」や「リモート閲覧」により、手元に紙を置かない働き方を実現します。
・安全な物理保管と独自のWEBシステム「BUNTAN」

原本保管が必要な契約書などは、万全のセキュリティを誇るSRIの情報管理センターで厳重に保管。お預かりした文書は、自社WEBシステム「BUNTAN」上で書類1枚単位、箱単位でリアルタイムに在庫確認・管理が可能です。
・期限管理と機密抹消
保存期限が到来した文書は、BUNTANシステムを通じてお客様に自動通知。そのままWEB上から安全な機密抹消(廃棄・リサイクル処理)の手続きをシームレスに行うことができます。

「システムを入れたけれど、現場の紙の整理が進まない」「移転までに書類を処分する時間がない」といった総務担当者様の悩みに寄り添い、コンサルティングから保管、閲覧、抹消までの文書ライフサイクルを一括でお手伝いすることで、他社にはない専門的な差別化と移転の成功を強力にバックアップします。

まとめ:移転の成功は「事前の準備」と「アセットの整理」にあり

オフィス移転は、単に「働く場所を引っ越す」という物理的な移動ではありません。これまでの経営課題を解決し、これからの組織の生産性を高めるための重要な「投資」です。

移転を円滑に進めるためのポイントは以下の通りです。
・スケジュールに余裕を持ち、各フェーズのチェックリストを徹底する

・対社外・対社内の実務(各種手続きやマニュアル整備)をバランスよく進める
・自社で完結させるか、プロの専門サービス(PMや文書管理など)に頼るかの見極めを行う

特に、オフィス環境を新しくする上で、机や椅子の配置と同じくらい重要なのが「情報(文書)の配置」です。物理的なスペースを有効活用し、新しいワークスタイルへスムーズに移行するためにも、これを機に自社の文書ライフサイクルを見直し直してみてはいかがでしょうか。自社に最適なバランスの移転計画を立て、新しい一歩を確実なものにしてください。

 

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