クラウド化という言葉を、ここ数年で耳にする機会が一気に増えました。
その波は、ついに地方銀行や信用金庫などの地域金融機関にも押し寄せています。
2022年、日本経済新聞では、地銀の勘定系システムがクラウドへ移行する動きが加速していると報じられました。それから数年。今では、クラウド導入は「挑戦」ではなく「生き残りのための基盤整備」として位置づけられています。
人口減少・低金利・デジタル化という三重の変化のなかで、金融機関が取り組むべき次のテーマが「業務効率化」と「情報の一元化」です。
本記事では、地方銀行・信用金庫がクラウド導入を進める背景と、文書管理DXによる業務革新について紹介します。
目次
1. 地方銀行を取り巻く環境変化とDXの波
近年、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は、金融業界全体における最重要課題の一つです。
少子高齢化と地域人口の減少、低金利による収益圧迫、そしてフィンテックの台頭——。
地域金融機関はこれまで以上に厳しい競争環境に立たされています。
こうした状況を打開するためには、業務効率と顧客接点の両立が必要です。
そのためのカギとなるのが「クラウド導入」と「文書管理のデジタル化」なのです。
2. クラウドサービスの浸透と金融機関の動き
クラウド化とは、従来オンプレミス環境で管理していたデータやシステムを、クラウド上で運用することを指します。
近年では銀行業務の中核である勘定系システムのクラウド化が現実的な選択肢となり、北國銀行がその先駆けとなったことで、他行や信金でも導入の動きが進んでいます。
海外ではJPモルガン・チェースやHSBCなどがすでにクラウドインフラを本格採用しており、日本の地域金融機関もその流れに追随しつつあります。
クラウド導入により、システム維持費の削減・セキュリティ強化・スピード経営が可能となります。
3. クラウド化の目的は「生産性」と「柔軟性」
クラウドの最大の利点は、コスト最適化と柔軟な運用。
加えて、クラウド基盤上でデータが一元化されることで、営業戦略や商品設計、経営判断をよりスピーディーに行えるようになります。
つまりクラウド化は、単なるシステム刷新ではなく、「データドリブン経営への変革」を実現するための第一歩です。
4. 文書管理DX:クラウド導入の次にくる“情報の一元化”
クラウド化の波は、システムだけでなく「文書管理」にも確実に広がっています。
紙中心の業務では、情報の所在が分かりづらく、支店間での共有や保存期間の管理にも多くの時間がかかります。
こうした課題を解決するのが、文書管理DX(デジタルトランスフォーメーション)です。
SRIでは、信用金庫・地方銀行向けに、文書の見直しからシステム化・保管・廃棄までを一元的に支援する「信用金庫様向けソリューション」を提供しています。
■SRIのアプローチ:「BUNTANコンサル」で業務効率化を実現
SRIの文書管理コンサルティング「BUNTANコンサル」では、現場の声を重視したヒアリングをもとに、最適な文書管理体制の構築を支援します。
・文書管理を見直したいが、何から始めてよいかわからない
・支店統廃合や建替え時に、文書整理の手が回らない
といった課題に対し、SRIのコンサルタントが直接現場と対話し、改善作業までを徹底サポート。
コンサルティング後の改善・箱詰め・法令対応まで支援することで、文書管理の最適化と業務負担の軽減を両立します。
■文書保管と法令対応を両立する「BUNTAN」システム
SRIが提供する文書保管サービスでは、重要文書を外部倉庫に安全に保管し、専用システムで効率的に管理します。
特に「BUNTAN」では、信用金庫専用の運用機能を搭載。
金庫規程に定められた文書名に対して、該当法令と保存期間をBUNTANで管理する仕組みを備え、コンプライアンス対応を徹底しています。
これにより、紙文書の整理や保存義務の確認など、これまで人手で行っていた管理業務が大幅に効率化されます。
5. 紙と電子のハイブリッド管理が現実解
もちろん、金融業界では「すべてを電子化すればいい」というわけではありません。
原本保管が義務付けられている書類も多く、完全ペーパーレス化には法的・実務的な壁があります。
そのため現実的な方法として注目されているのが、紙と電子のハイブリッド運用です。
重要書類は紙で保管しつつ、閲覧・共有・履歴管理は電子データで行う。
この方式なら、法令遵守を維持しながら業務効率を飛躍的に向上できます。
SRIが提供する文書管理サービス「BUNTAN」も、まさにこのハイブリッド運用を支援する仕組みを備えています。
文書の状態把握から電子化、原本保管、保存年限の管理、廃棄までを一元的にサポート。
銀行・信用金庫・保険業界など、多数の金融機関で導入実績があります。
6. クラウド文書管理で実現する「攻めの地銀・信金経営」
DXとは単なるデジタル化ではなく、「経営のあり方そのものを変えること」です。
クラウドと文書管理DXによって、情報の透明性・スピード・正確性が高まり、経営判断の精度が向上します。
特に地域金融機関にとっては、「顧客対応の迅速化」「内部統制の強化」「監査対応の効率化」など、日々の業務改善がそのまま地域への貢献につながります。
まとめ:文書管理DXが金融機関の未来を支える
地銀・信金の生き残り戦略は、もはや「店舗拡大」ではなく、情報と時間の最適化にあります。
SRIは、文書の見直しから保管・廃棄・鍵管理までを包括的に支援することで、金融業界におけるクラウド文書管理の定着を推進しています。
「自社の文書管理を見直したい」「DXに向けた一歩を踏み出したい」そんなときは、ぜひSRIの「BUNTAN」シリーズをご検討ください。
クラウド化と文書管理DXが、地方銀行・信用金庫の未来を支えます。
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