紙のリサイクルの重要性

現在、地球温暖化が非常に大きな問題となっていますが、その原因の一つでもある
森林伐採と紙のリサイクルについてお話をしたいと思います。

皆さん、森林伐採が地球温暖化にどのような影響を及ぼすかご存知ですか?
地球上の陸地の3割が森林といわれていますが、森林は自然のダムともいわれるほど
水を蓄えることができ、洪水やがけ崩れから私たちの生活を守ってくれています。
さらに多種多様な生物がそこで生活し、豊かな生体系を育んでいます。
そして、なんといっても木々による二酸化炭素の吸収効果が大きいのではないでしょうか。
森林が減少しているにも関わらず、人間は二酸化炭素をどんどん放出しています。
これが温室ガス効果となり、地球温暖化を加速させている原因の一つです。

どのような原因で森林が少なくなっているのか、いくつか例をあげてみましょう。
①商業焼畑農業で拡大する森林の砂漠化
②建築資材、加工品、リゾート開発、エビ養殖場などによる伐採
その他にも原因は様々ありますが、①・②ともに世界の森林の大部分を形成する熱帯雨林に多く見られ、その勢いは10秒ごとに東京ドーム1個分の森林が消滅していると言われております。
またオーストラリアの方では毎年サッカー場9,500個分の森林が伐採され、そのうち90%は住宅用など
ではなく木材チップとなり、日本をはじめとする諸外国へ輸出されています。
特に先進国が大きく関わっている②、その中でも加工品についてクローズアップしてみましょう。


我が国、日本では一体どのように加工され、利用されているのでしょうか?
"木"と聞くと紙製品を連想される方も多いのではないでしょうか。

日本は年間の紙・板紙の生産量・消費量ともにアメリカ・中国に次ぐ第3位です。
さらに、国民1人あたりの紙の年間消費量は約240kgにもなり、世界第8位になっています。
これは世界平均の4.5倍に相当し、1日あたり約650gもの紙を消費しているという事です。(表1参照)
日本が紙の生産・消費に大きく関わっていることは間違いありません。

同じ紙製品であるティッシュペーパーの国民1人あたりの年間消費量は約4kgとなり、世界第1位。街中で配られているポケットティッシュだけでも年間20億個以上、国民1人あたり20個以上をもらっている計算で、ティッシュペーパーの年間消費量も全体で約50万トン、これを木材に換算すると木造住宅(3LDK)7万軒分に相当します。

また、トイレットペーパーの年間消費量は約95万トン(木造住宅14万軒相当)です。
1人あたりの年間消費量は約50個、長さにして約3kmものトイレットペーパーを使って
いる計算となります。現在では各家庭でのパソコンの普及によるコピー用紙、
写真用紙の需要の高さも紙の消費量増加の原因となっています。

このように紙の消費量が増える一方、テレビなどでよく報道されている森林の生態系
が破壊されているのは事実です。

こういった事からも、使い終わった紙を再利用することにより、使用する木の量そのも
のを少しでも減らす事ができます。
古紙の再生は必ず森林保護、資源の活用となりますので、小さな事からしっかり取り組みましょう。

【今すぐできるリサイクルの例】
・不要になった書類のリサイクル促進(シュレッダーではなく、破砕・溶解処理。ただし、専門業者の選定は慎重に!)
 ※シュレッダー屑はリサイクルに向きません。
・バージンパルプではなく、再生紙を使用した紙製品の利用
・グリーン商品の利用
・汚れを拭くときはティッシュペーパーではなく、布巾を使う
・過度なエアコンは避け、クールビズ、ウォームビズの促進
・牛乳パックの再利用(回収率はまだ全体の約20%)

美しい地球を未来に残すためにも、個人・企業の垣根なくリサイクル・環境問題に取り組まなければいけません。


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